最近ではノーマル以外、新品で見かけることが無くなったカセットテープ。
我が家にあるカセットテープも、いつまで保存しておけるのかわからないので、記録的な意味も込めてご紹介します。
SONY スーパーメタルマスター
今では手に入れることも難しいメタルテープですが、ソニーのメタルテープの中でも一番の高いテープ。
私が高校のころ、秋葉原で購入したので、おそらく1995年前後に購入したと思います。
少々写真のピントが合っていないのはご愛敬ということで、まずはカセットテープのA面側の写真。
セラミック製で一般的なカセットテープの2倍以上もあると思われる重さ。
シンプルな白いボディーに、筆記体で「Super Metal Master」と書いてあります。
ハーフを止めているネジも六角星型のトルクスネジで、「普通とは違う」感があります。
こちらはB面側。
A面との違いはネジがないだけです。
このような立派なケースに入っており、高級感を醸し出してます。
それで、中身はというとテープ以外に、銀色のケースラベル、インデックスシート、インデックスレタリング、注意書きの4つが入っています。
ケースラベルはシンプルですが、表面がつるつるしているので、おそらくボールペンではうまく書けないような気がします。
サインペンなどでしか書けない感じです。
横書き用2枚と縦書き用1枚の構成です。
インデックスシートもシンプルです。
二つ折りになっており、「Date/Time」、「Source」、「Noise Reduction」と上部に書いており、表は横罫線、裏は方眼になっています。
上からこすって転写するレタリングシートです。
使ってはいないのですが、ところどころ消えてしまいました。
注意書きによると、カセットハーフ用のレタリングのようです。
よく考えると、普通のカセットテープにあるテープ用のシールがありません。
かといって直接書き込むスペースも特についていないので、どこにレタリングすれば良いのかちょっとわかりません。
ソニーの郵便番号がまだ3桁のところが時代を感じさせます。
ちなみに郵便番号が現在の7桁になったのは平成10年(1998年)なので、このカセットテープは確実に1997年以前の製造ですね。
なお、この紙には性能についての蘊蓄などは一切書いてません。
こちらはリーダーテープの部分です。
一番端はピンク色をしており、普通のリーダーテープです。
テープはメタルテープらしい黒色です。
テープの上部は、ポジション検出孔と、誤録音防止孔です。
普通のカセットテープは誤録音防止の部分のツメは折り取るようになっていて、一度折って再度録音したい場合はセロテープなどでふさいでましたが、こちらはコの字型のプラスチックの部品で、録音をしたらひっくり返してはめておくようになっています。
再度録音したい場合は、またひっくり返すと元のように孔がふさがった状態になります。
いざ録音すると、とても感度が高いテープです。
キャリブレーションを取ると、REC LEVELはマイナス方向で合う感じです。
このデッキはソニーのTC-K333ESLですが、無調整での音質はちょっと高域寄りの音になります。
少しバイアスを深めにして釣り合う感じです。
他にもTC-K222ESJでもキャリブレーションを取ってみましたが、同じような傾向でした。
テープの音質は、CDを録音してみましたが、よく聞かないとソースとテープの違いが判らないくらい良い音質です。
なお、このテープの下にメタルマスターというカセットテープもありましたが、私はこちらをもっていないので、何がスーパーなのかは良くわかりません。
このテープを購入した当時、DATも既に出ていて、MDも発売されていて、カセットテープの衰退がもう始まっていたようにも感じますが、そんな中でも実売価格で2,000円くらい(60分テープで)しました。
このテープの価格はプロ用テープのような価格であり、高校生にはおいそれと買えるものではありませんでしたが、知的好奇心が勝り1本だけ購入して今に至ります。
結局、一度録音してみた後、コレクション化してしまい、実際にはあまり使いませんでした。
今になると、こういう価格でも良いから、またテープが発売されないかなぁと思う今日この頃です。
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