CDP-X333ESの修理

SONY CDP-X333ES

SONY CDP-X333ESです。CDを入れても、変な音がして読み込まず、再生しなくなりました。

このCDプレーヤーは、発売当初に父に買ってもらったもので、現時点までワンオーナー品です。
一度、ピックアップ部分のグリス切れで再生しなくなりましたが、その時にも修理して未だ現役です。

ちなみに、この機種の詳しい仕様はこちらをご覧いただくと便利です。
http://audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/cdp-x333es.html

このプレーヤーは1990年発売なので、もう26年使っていることになるんですね。あまり意識してませんでしたが、頑丈にできているものです。
もちろんノーメンテではありませんが、まだまだ使えそうです。

このプレーヤー、本当はこの機種を買うつもりではありませんでした。
このプレーヤーの1世代前のCDP-X33ESを考えていました。

いざ買えるときになり、車で30分ほどの、2つ隣りの町にあった電気店に行くと、「もう生産完了です。」という悲しい言葉。

「ですが、新しいのが出ますよ!」ということで予約したプレーヤーです。
CDP-X333ES シリアルナンバーソニーのシリアルナンバーの法則はよくわかりませんが、20万から始まるのなら52番目です。(こういう見方で合っているかわかりません。)

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分解

とっくの昔に保証も切れ、今やメーカーでさえも修理を受け付けてくれません。8年くらい前にサポートに問い合わせたら、その時点でもう部品は無いそうです。

CDP-X333ES 内部

開けてみました。

電源を入れ、CDを入れるとCDが回りません。
そのため、手で少しCDを回すと、読み込み始めました。
おそらく、CDを回す部分に何らかの異常があるのでしょう。
手で回した後は、問題なく再生するし、シークもトラック移動もスムーズです。

ただ、一度停止させると、同じ現象が起き、手で回すまで再生しません。しばらく待っても”NO DISK”です。

写真を取り忘れましたが、上の写真の白いCDが入っている部分にCDを押さえている部分があります。
ネジ4本とツメで止まっているので、その部分を外してみると、外した側は特に異常なさそう。

となると、モーター側かなということで、見てみると、若干ほこりが付着。
おそらくここで負荷がかかって回らなくなったと思います。

それで、きれいにほこりを取り、どうもゴムが使われているような部分があるので、正しいかはわかりませんが、カセットデッキのピンチローラークリーナーで拭き上げました。

そして、また組み上げて確認。無事再生しました。

おまけ

修理は無事終わり、またしばらくCDが聴けます。

せっかく筐体を開けたので、おまけ写真です。参考になるかわかりませんがどうぞ。

CDP-X333ES 底面

底の部分です。しっかりとした脚です。
ポリスチロールジンクインシュレーターっていうらしいです。
ちなみに結構このプレーヤーは重いんですよ。12kgあります。

img_3255

出力は固定と可変の2系統。
可変はヘッドホンのボリュームと連動しています。
カスタムファイルという機能があるので、CDごとに出力レベルを記憶することが可能です。
デジタル出力は光出力1系統です。

CDP-X333ES トランス

電源トランスはアナログとデジタルで別のトランスが入っています。

CDP-X333ES 内部

オーディオ部の電源部分です。

img_3251

ピックアップはKSS-271Aが使われています。
ソニーでは部品がないと言われたので、メーカーに注文することはおそらく難しいでしょうが、同じピックアップのCDプレーヤーから部品取りすれば、ピックアップ異常は修理できるかもしれませんね。

CDP-X333ES 基盤

SERVOとか書いてあるので、おそらくピックアップの制御基盤でしょう。
この基盤の下にも基盤があり、そこにD/Aコンバーター等があります。
今回はそこまで分解していないので、画像はありません。

img_3250

ヘッドホンボリュームの部分です。
リモコンでレベルを変えるためのモーターがついてます。

総評

598クラスのオーディオですが、さすがバブル期の機種、物量がすごいです。
今ではこの価格でこの内容は難しいかも。

D/Aは1ビット型のパルスD/Aコンバーターです。

うちにはCDP-990という、この機種より廉価なESシリーズではないCDプレーヤーがありますが、こちらはマルチビットです。16fs45bitノイズシェイピング・スタガード4D/Aコンバーターというそうですが、音がまるっきり違います。

CDP-990は少し派手目というか、中域がほんの少しだけフォーカスのずれた感じがするのだが、CDP-X333ESはもっと音像がクッキリする感じ。低域の腰も低く感じる。
音の傾向としては似ているが、1ランク、いや2ランクくらい上の音に感じます。

ただ、聴く音楽によっては少しボケ気味に聴こえるCDP-990の方が良いシーンもありそうです。

今となっては、パソコンで外付けのD/Aの方が音質も利便性も全てにおいて優れているかもしれませんが、こういった機械で聴く方が、「音楽を聴いている!」というムードがあります。

最近はあまりじっくり音楽を聴いている時間が少なく、家で聴いているより車での移動中に聴くことが多くなってしまいましたが、手をかけて直すと愛着が沸きますね。

あと何年使えるかはわかりませんが、本当に再生できなくなるまで可愛がってあげようと思います。